
いわきの医師を応援するお姉さまの会 山崎和子さんのレポートです。
「いわきの深刻な医師不足・医療問題を少しでも解決して行きたい!いわきで頑張っているお医者さんに感謝のおもてなしをしたい!」と、今年の4月に発足して隔月で開催している「いわきの医師を応援するお姉さまの会」。第5回目の12月は忘年会という事で、これまでの会の振り返りを行いました。
いわきで医師不足が深刻な背景には、そもそも、10年ほど前、双葉郡大熊町の県立大野病院で産婦人科医が逮捕された事件の後に日本の医師の間では「福島県で医者をやる奴はバカだ」とまで言われている、という現実があるということがこれまでの会で話題にあがりました。産婦人科医師が妊婦の希望を叶えようと手を尽くしたにも関わらず、妊婦が死亡してしまったことで逮捕されたため、医療関係者の間では衝撃が大きく、いまだに忘れられることなく大きな事件として扱われているそうです。この事件が尾をひいていわきの医師不足に影響していることにも驚かされましたし、このような話はお医者さんとざっくばらんに話せる機会が無いとなかなか一般市民には届かない情報だと感じました。
患者や一般市民の立場から求める医療の世界と、医師や医療関係者の方々が日々懸命に働く命の現場とではギャップが大きいことを改めて気付かされたように思います。
どういう環境や条件が整えばたくさんの医師がいわきに行こう、いわきに留まろう、と考えるようになるだろう。いわきの子ども達がたくさん医学部に進学して将来故郷で医者になってくれるにはどうしたら良いのか、どんな奨学制度が必要だろう、などなど。スーパードクターKとドクターFをお迎えし、お酒を交えた楽しい席ながらいつも真面目なテーマでの話が尽きない忘年会でした。
お姉さまの会の一番の課題は、忙しい医師の方々に出席していただくのが難しいということなので、今年は各病院をまわって開催するなど工夫を重ねる予定です。さらに多くの医師の方々と交流し、様々な意見を聞き、それをどう活かしてこれからのいわきの医療をより良く変えて行くかが一番大事なことです。お姉様の会に参加したいみなさん、医療関係者でなくてもお姉様でなくてもどなたでもWelcomeですので、お問い合わせくださいね。