タタキアゲジャパンのこれまでとこれから(小野寺孝晃)

タタキアゲジャパンのこれまでとこれから(小野寺孝晃)

福島県いわき市を拠点に活動する、タタキアゲジャパン代表の小野寺孝晃す。

タタキアゲジャパンは、「地域にグッドインパクトを与えるプレーヤーと共に、まちを育て、福島県浜通りから日本を変えていく」をミッション/ビジョンに掲げ、コミュニティづくりや人材育成、企業の経営力強化など、地域コーディネータとして、地域経済活性化に向けた活動支援事業を展開しています。

2020年3月にWEBサイトをリニューアルし、この理事ブログを新たに開設しました。ここでは、タタキアゲジャパンのプロジェクトの舞台裏を紹介し、ミッション/ビジョンの実現に向けた私たちのチャレンジを、さまざまな角度から知っていただくことを目指します。

タタキアゲジャパンのこれまで

私は、都内の大学院で書き上げた論文をきっかけに、2015年にUターンし、タタキアゲジャパンに参画しました。当時は「地方創生元年」とも呼ばれ、各地で様々な動きがあった時期でもありました。

私たちタタキアゲジャパンは、人口減少の時代でも新しいことにチャレンジする人が増えれば、地域は楽しくなるはずだという仮説をもち、2015年にいわき市で「浜魂」というプレゼン&ブレストイベントを立ち上げました。これまでの浜魂の登壇者は120名を超えました。

その後も、国、県、市と連携して産業振興、地方創生に関わるさまざまなプロジェクトを進め、活動エリアはいわき市から双葉郡にも広がりました。例えば、経営者の右腕として大学生が地域企業の課題を解決する「地域実践型インターンシップでは、2020年春までにのべ37社の企業課題に取り組みました。また、2019年からは首都圏からの優れたノウハウを地域に繋ぐために「プロ人材コーディネート」事業も開始しました(※詳しくは、理事対談をご覧ください)。

このようなプロジェクトを通して、地域の方々と共に活動し、いわき市を中心とした浜通りのプレイヤーとのネットワークが徐々に広がりました。これが、浜通りの新たな動きを作るコミュニティの形成に繋がってきたと実感しております。

私たちは、当初からコミュニティづくりを目指していたわけではありませんでした。地域と向き合い、新しくアクションを起こしたい人をサポートする仕組みづくりを続けてきたら、いつの間にかコミュニティができあがっていたというのが正直なところです。

ただ、今後はこのようにして形成されたコミュニティを、より強固で、活発なものにしていきたいと考えています。

WEBサイトリニューアルについて

私たちは、「頑張ってるね」と褒めていただくこともあれば、「何をやっているのか分からない」と評価されることもあります。そういう私たちの事業の成果をもっと可視化したいという想いが、今回のWEBサイトリニューアルのきっかけのひとつです。

ただ、それだけではなく、いつもお世話になっている会員の皆さんや、タタキアゲジャパンの活動に賛同し応援してくださる地域内外の方々が、もっと繋がりやすく、活用しやすい場づくりを目指すことも、リニューアルにあたって重要視したポイントでした。

新しいWEBサイトでは、会員ページを充実させ、皆さんの得意分野や活用いただいたプロジェクトを分かりやすく紹介していきます。タタキアゲジャパンのWEBサイトを自分たちのアピールの場として活用してもらいたいし、私たちもインタビュー記事を充実させて、皆さんの想いを地域内外に伝えるお手伝いができればと思います。

このWEBサイトを通して、タタキアゲジャパンのプロジェクト内容、地域の盛り上がり、地域を支えている人たちの取り組みを地域内外に知っていただき、浜通りで活動したい、浜通りにグッドインパクトを与えたいという人が増えることを願っています。

今後のタタキアゲジャパンについて

私たちは、これまでのプロジェクトを通して、地域内外の多様な人々の知見や視点が混ざり合うことで、新しいアイデアが生まれるということを実感しました。

今後は、引き続き地域内の人材発掘に取り組むのはもちろん、地域の外からも本気で浜通りを変えたいというプレイヤーを呼び込みたいと考えています。ネットワークが広がることにより、新しいアイデアや活動が増え、それが、浜通りの地場産業を盛り上げることにも繋がるのだと思います。

2019年には、新たに一般社団法人TATAKIAGE Japanを立ち上げました。一般社団法人では、遊休不動産活用や産業振興に関する案件など、多くのリソースやスピーディーな経営判断が要求される事業を推進します。一方、従来のNPO法人では、コワーキングスペースの運営や会員同士のネットワークの充実などコミュニティを作る事業を推進する形で、両社が連携していきます。

このように、一般社団法人とNPO法人を連携させることで効果的に地域のコーディネートに取り組み、ゆくゆくは"地域のプロデューサー"と呼んでもらえるように、事業を継続させていきたいと思っています。

とはいうものの、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、これまで地域コミュニティとともに成長してきた私たちが、これまでどおりの形で事業を継続することや、新しい活動を始めることについての判断の難しさも日々実感しています。そんな中でも、私たちは、今だから出来ること、オンラインだから出来ることを摸索しており、今月のフリーオープンデイ(4/16(木)開催)は完全オンラインで実施します。このような大変な状況でも諦めず、新しい戦略や計画についてお悩みの方は是非参加いただき、一緒に新たな一手を考えていければと思います。

今後は、このブログで理事メンバーがリレー形式でそれぞれの思いを綴っていきます。

普段はなかなかお話しすることができないプロジェクトの裏側や理事メンバーの想いをどうぞお楽しみに。

 

NPO法人TATAKIAGE Japan 理事長
一般社団法人TATAKIAGE Japan 代表理事
小野寺孝晃

(Photo by 沼田和真)

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