タタキアゲが運営する
パークプラスってなあに?【序章】
(ユアサミズキ)

タタキアゲが運営する<br/>パークプラスってなあに?【序章】<br/>(ユアサミズキ)

さて、10月末からスタートした『パークプラス(Park+)にはご来場いただけたでしょうか? パークプラスは、大工町公園と平中央公園を舞台に開催している公園イベントです。・・・と、さっそく「イベント」と書いてしまいましたが、今回のブログでは、実はパークプラスとして目指しているのはイベントじゃないんだよという辺りを出発点として、パークプラスを紹介していきたいと思います。

あ!まだパークプラスをご存じない方のために少し補足を。パークプラスでは大工町公園(ラトブ~イトーヨーカドーの間)と、平中央公園(いわきアリオス前)という、いわき駅前中心市街地の2つの公園を使用し、『屋外を日常に。』をテーマに、飲食や雑貨の出店や音楽ライブを開催しています。

 

パークプラスを主催しているタタキアゲジャパンでは、以前から浜魂・コワーキングスペース運営・地域実践型インターンシップ・いわき若者会議などの事業を通じて、地域プレーヤーのコーディネートや場作り、人材育成に取り組んできました。

そして今年
2020年度から新たに取り組んできたのがエリアリノベーションによるまちのプロデュース『エリア活性化事業』です。そのスタートを飾ったのが今回のパークプラスでした。

「イベント」という言葉はとても使い易いもので、商店街主催の七夕の出店(でみせ)も、ライブハウスでの音楽ライブも、軽トラで野菜販売している朝市も、なんなら、友だちの家での焼肉パーティーだって、総じてイベントと呼びますよね。

それらに共通しているキーワードは「非日常」であり、仕事・学校・育児・買い物といった日常から離れて、ちょっと特別な非日常空間に飛び込むからこその楽しさがあるのは言うまでもありません。

ただ、パークプラスはそれとはちょっと異なるポジション、日常と非日常の中間くらいを狙っています。もちろん飲食や雑貨のお店が出店し、音楽ライブも行っているのでパッと見の印象はイベントなのかもしれませんし、私自身もパークプラスを紹介する時ついついイベントという言葉の便利さに頼ってしまうのですが、とはいえ、日々の買い物帰りにお気に入りのパン屋さんに立ち寄るような、学校帰りにコンビニの前で友だちと立ち話するような、仕事帰りに馴染みの飲み屋に顔を出すような・・・そういった、日常にプラスされた、ちょっとハッピーな空間や時間をパークプラスを通じて作っていけたらと思っています。

イベントを日常に近づけたいという思いは開催日程にも表れています。大工町公園では第2第4日曜日の月に2回。平中央公園では毎週月曜~金曜日(現在は出店者さんによって不定期ではありますが)と、従来のいわゆるイベントと照らし合わせても頻繁に開催しています。これもまた、開催機会を増やすことで皆さんの日常に溶け込みたい・・・という考えからで、特に平中央公園は昼食の時間帯1114時の3時間だけ、飲食店さんに出店いただいています。初開催からまだ2ヶ月足らずではありますが、市役所職員さんや近隣の会社にお勤めの方、近くのマンション住人の方にもお越しいただけるようになってきました。

また大工町パークプラスでは、過去4回の開催で毎回500名を超える方にお越しいただいています。公共駐車場などのない会場ですが、その分、より身近に歩いてお越しいただける近隣住人の方に多く来場してもらえているのだと思いますし、それこそがパークプラスの狙っている「日常の拡張」だったりもします。

さて、ここまで読んでいただいて、「起業や事業発展のお手伝いをしてきたタタキアゲジャパンが何で公園イベント的な事をやってるの??」と思う方も多いと思います。先述の『イベントの日常化』は来場されるお客さまに向けて日常を楽しんで欲しいという思いから。一方で、出店者さんへのサポートの部分が、従来のタタキアゲジャパンらしさかもしれません。

今回のパークプラス、2020年初旬には企画がスタートしていましたが、検討を進めていたタイミングは、新型コロナウィルスの感染が徐々に拡大してきた時期と重なります。様々な飲食店さんがテイクアウトメニューの提供を模索されている真っ只中でした。もちろん公園を使った飲食の出店を前提に進めていた企画だったので、コロナ禍の中やれる?やっていい?屋外空間ならやっても大丈夫?と、主催メンバー内でも随分と議論を重ねましたが、そういった飲食店さんによるテイクアウトメニューなどの新しい取り組みや、ケータリングカー(移動型のキッチン車両)などへの業態の転換をサポートできる「場」を作ることはタタキアゲジャパンの使命とも通じるものと考えています。

そのため、今までイベント出店をしたことのない店舗に今回のパークプラスを通じて収益の拡大を図っていただいたり、ご自身の既にある固定店舗の存在を知ってもらう機会になったり、さらには今後 新たに飲食事業を始めてみたいという方がトライアルできる場を提供していくことを狙っています。

また、固定店舗からケータリングカーへの業態転換を検討されている方に向けて、現在タタキアゲジャパン/パークプラスによるオリジナル車両を手配しています。固定店舗への集客が難しいのであればお客さんのいる場に自在に出向くことのできるケータリングカーの需要はコロナ禍の中で全国的にも急増していますが、少なからず初期投資のかかるケータリングカーをパークプラス主催のタタキアゲジャパンで手配/貸出することで、ケータリングカーでの営業への手応えや課題を掴んでもらえる機会になればと考えています。(若干フライング発表的になりましたが、タタキアゲパークプラスのケータリングカーの詳細についてはまた追って・・・)

さて、パークプラス大工町公園の会場では、地元のクラフト作家さんたちによる雑貨ショップにも出店していただいています。今回、自身も作家として活動されている金子香織さんに雑貨ショップのキュレーターとして加わっていただき、地元で活動しながらハイクオリティな作品を製作されている、おすすめのクラフト作家さんに出店していただいています。

大工町公園でクラフト作家というと、以前開催していた『大工町パークフェス』、更には『アリオスパークフェス』を思い出す方もいらっしゃるかと思います。いずれも今回のパークプラスに関わっているメンバーが主催していたイベントです。

『大工町パークフェス』は、会場で様々な製作体験ができるワークショップ主体のイベント。『アリオスパークフェス』は、初めての方でも気軽に出店いただける登竜門的なイベントでした。今回、登竜門とは異なるコンセプトで、より一層プロ意識の高い作家さんを厳選して出店していただいているのがタタキアゲジャパンの主催するパークプラスの特徴でもあります。

また、そのクオリティ面については飲食出店のお店についても同様です。日常だからこそ、毎回遊びに来ても飽きの来ないよう、定番のお店と新規のお店、いずれもオリジナリティやこだわりを大切にした店舗を厳選してお待ちしています。

それもあって、現時点では一般応募による出店者さんの受け付けを行なっていません… (いずれの会場もスペースが限られているという理由の方が大きかったりもしますが…)SNS経由などで出店についてのお問い合わせを多くいただいていますが、ご意向に沿えないことも多く申し訳ありません。

一方で、まだまだ新規の取り組みのため、課題もたくさんあります。その1つが運営体制の強化。現在は『いわき若者会議』でも手腕を振るってくれている現役大学生の草野壱成さんにオーガナイザーを務めてもらいながら運営しています。もちろんタタキアゲジャパンのメンバーも運営に参加していますが、それでも数名ほどでの運営です。今後の継続開催に向けて、それぞれの公園の近隣住人の方と一緒に「自分たちの遊び場を自分たちで作っていきたい」と思っています。
遊びに来ていただけるのももちろん嬉しいですが、運営にはまた別の面白さがあります。それはある意味で『非日常』だったりするからです。
・・・と、格好つけて書いてますが、ぶっちゃけ、ちょっとまだ人員が足りません!た、た、助けてください!()

さてさて、こうしてご紹介してきたパークプラスですが、2020年の今年度は「令和2年度 歩いて暮らせるまちづくり強化プロジェクト(いわき市中心市街地活性化協議会委託事業)」として、福島県、いわき市、いわき市中心市街地活性化協議会、いわき商工会議所などのご協力のもと、いわき市の後援により、社会実験も兼ねて開催しています。

現時点での事業期間は来年2021年の2月いっぱい。その後も継続して開催していけるかは、私たちタタキアゲジャパンの頑張りはもちろんのこと、ご来場いただける皆さん・出店いただいている皆さんにとって、どれだけ『日常』として受け入れていただけるかにもかかっています。

次回開催は、大工町公園が20201227()、平中央公園が1221()25()となります。来年度の春以降にも繋げていけるよう、皆様のご来場をお待ちしています!開催の詳細についてはウェブサイトFacebook / Instagramをチェックしてみてくださいね。

あ!そうそう! 冒頭で書いた、「日常」と「非日常」の中間を表すちょうど良い呼び名について、良い案をお持ちの方はぜひアドバイスください!!()

一般社団法人TATAKIAGE Japan 理事
ユアサミズキ

写真・熊田誠

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