第2回ハマコン開催レポート

第2回ハマコン開催レポート

ハマコン初開催からおよそ1ヶ月。前回の熱気さめやらぬ9月17日木曜日、第2回ハマコンが開催されました。今回は、市役所職員、高校生、カリスマ美容師、そして社会学者の4名のプレゼンターが登壇。それぞれの思い、浜通りで今スタートさせいたプラン、そして未来のビジョンを熱く語りました。その模様を振り返ります。


 

―いわきの自生花で地域創世

1人目のプレゼンターは、いわき市職員の荒木学さん。これからの地方創世の時代に必要とされる、いわきの新しい地域資源についてのプレゼンでした。テーマは「いわきの自生花」。いわきには、私たちがまだ知らない花がたくさんあり、それをいわきの新たな地域資源として育てようではないか、というアイデアです。

プレゼンでは、いわき市の物産や観光に携わる職員としての熱い思いや、都市間競争の激化に対する危機感、そしていわきへの思いが語られました。また、クマガイソウやカタクリ、イチゲなど、実際にいわき市内に自生している花の写真も紹介され、会場からも活発な意見が交わされました。具体的なステップアップのプランもすぐに誕生しそうです。

 

―地域の大人と繋がって友人を作りたい

2人目は、高校生の高田俊佑くん。受験を間近に控えながら、何とか会場に思いを伝えたいと参加してくれました。プレゼンのテーマは「いわきの大人と繋がって友人を作りたい」というもの。学生団体に所属し、さまざまな企画を開催してきた高田くんですが、高校生だけではなかなか成長が感じられないと、大人とのつながりを模索したそうです。

大人とつながることで、さまざまな気づきが得られ、思考が広がり、自分たちの成長に繋がるのだと、高田くんは会場に思いをぶつけました。これまでの反省点などに触れながら、地域の高校生と大人たちの接点づくりの重要性を強く訴える高田くんの思いに会場の大人たちも共鳴。さまざまなアイデアが出てきました。

 

―いわきのイケドンをなんとかしたい

3人目の登壇者は、自称「カリスマ美容師」のガリさん。いわき市平にある美容室の美容師です。イケドンとは、ガリさん曰く「いわきのイケイケドンドンな普通の若者たち」のこと。何となく遊び、何となく働き、何となく結婚していくのではなく、彼らをハマコンに連れてくるなど、さまざまな出会いの場を作りたいのだといいます。

自分もイケドンだったというガリさんですが、美容を学ぶために移住した仙台で「さまざまな人たちの人生に触れて目が覚めた」といいます。「このハマコンの場を使えば、自分と同じようにイケドンたちも覚醒するのではないか」とガリさん。時折ユーモラスに思いを語るガリさんに、会場の皆さんもすっかり聞き入っていました。

 

―原発廃炉の現状を調査して発信したい

最後の登壇者は、いわき市内郷出身の社会学者、開沼博さん。著書だけでなく、最近ではさまざまなメディアに登場するなど、浜通りの発信役として大活躍の開沼さんですが、現在注力しているのが原発の廃炉の現状を調査して発信すること。具体的に、新しい本の制作や動画の撮影などの計画も少しずつ始まっているそうです。

そこで、どんな本が求められるか、どんな人たちの声を聞きたいか、会場の皆さんと一緒に考え、発信の参考にしたいのだと、開沼さんは思いを語ります。浜通りの復興の鍵を握る原発の廃炉だけに、会場の全員が真剣に考え、そして開沼さんにさまざまな提案をしていました。開沼さんも大きな手応えを感じたらしく、充実した表情を見せていました。

 

―みんなで思いを共有し、自由に提案することで、道が見え、カタチになる

4人の発表が終わると、前回と同じように会場を4つのグループに分け、プレゼンターにさまざまな提案を行うブレインストーミングの時間です。それぞれ「自分が興味を持ったプレゼンター」の席に行き、感じたこと、思いついたこと、提案したいことを発言していきます。

プレゼンターにとっては、これが大きな気づきになり、自分の思いをカタチにするための大きな一歩になります。それぞれ違った立場からさまざまな意見が飛び出したようで、今回も大変充実したブレストとなりました。皆さんの表情が、ブレストの充実ぶりを表していたように思います。

今回は4人のプレゼンターの立場も職業も大きく異なりましたが、「浜通りをよくしたい」という思いだけは、プレゼンターも観客も何1つ変わりません。思いを共有しているからこそ、熱のこもった議論が生まれ、次の一歩に繋がるのだろうと思います。最初は緊張した面持ちだったプレゼンターが、次第に熱のこもった表情を浮かべていたのが印象的でした。

 

 

 

今回も大変充実した会となったハマコン。ぜひ皆さんも一度立ち寄ってみて下さい。大上段に構える必要なんてありません。ふらっと立ち寄って、気軽に参加してみて下さい。誰かの思いに触れることで、自分の心にも何かしらの変化が生まれます。そんな小さな変化が集まれば、浜通りが今よりちょっとだけよくなるはずです。

さて、次回「第3回ハマコン」は、10月29日木曜日の開催となります。平日夜の開催となりますので、仕事帰りにぜひお立ち寄りください。毎回、ハマコンが終わった後には軽食とお飲物をご用意しています。プレゼンターの熱に触れた後のビールは格別です。ふらっとビールでも飲みに行くかな。そんなつもりでお越し下さい。そのためにも、ぜひ今から手帳に予定を記入して、他の予定は入れずに開催の日をお待ちください!

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