
1月15日(土)より、福島県双葉郡での「2022春 地域実践型インターンシップ」がスタートしました。10回目を迎えた今回のインターンシップは、新型コロナウイルスの状況を踏まえながら、オンラインと現地での活動を組み合わせたハイブリッド形式での開催となります。
北は青森県、南は京都府と全国各地から、9名の大学生が集結し、2月26日(金)までの約6週間、双葉郡富岡町、楢葉町の3つの企業・団体の課題に対し、経営者と協働して解決に取り組みます。今回の課題は、「富岡駅東側の被災跡地の活用」や「道の駅ならはの情報発信」、「古民家を改装した宿泊施設のサービス設計や発信」など双葉郡ならではの独自性のあるものばかり。
初日のオリエンテーションの様子
初日の1月15日(土)は、オンラインで全員が顔合わせをし、オリエンテーションを行いました。受入企業の皆様も参加し、プロジェクトや地域に対する想いを語り合い、6週間でどこまでプロジェクトを進めていくか目的・目標を設定しました。
参加学生たちは、「とても緊張していたが、自己紹介や話し合いを通じて、予想していた以上に打ち解けることができた」という方や、「目標や目的について明確化したことで、これから頑張ろうと自分に更に喝が入り、ワクワク度が増しました」という方も。
開始から1週間...
開始から1週間、学生たちは試験期間と重なる中時間を捻出し、インターンに取り組んでいます。コミュニケーションツールのSlackを使いこなしながら、チームで地域のリサーチや、入場者のデータ分析などプロジェクトとしては上々のスタートを切りました。受け入れ企業の皆さまも、コロナ禍になってからまもなく2年ということもあってオンラインミーティングはお手の物。まだ実際に会っていない中でも、プロジェクトが進んでいることを感じています。
学生たちが6週間で最大限のインプットを出せるよう、タタキアゲジャパンからは、4名のコーディネーター、メンターが活動をサポート中です。
成果報告会は、2月26日(金)に開催予定!
6週間の活動の成果は、2月26日(金)に開催予定の成果報告会で発表します。詳細は、後日こちらのページでお知らせします。
地域実践型インターンシップ 2022春
受入企業・団体/テーマ
●株式会社ふたば(福島県双葉郡富岡町)
原発・津波被災地区のまちづくり。富岡駅東側の被災跡地を人びとが集まる憩いの場へ! よそ者視点で、自然と集まりたくなる場所を町の人と一緒に考えよう
2017年3月に一部地域で避難指示解除された富岡町。津波の被害も大きかった富岡駅東側は、災害危険区域に指定され居住を制限しています。避難指示解除直後、住民主体で始まった富岡駅東側のまちづくり。これまで4年ほどの間に住民視点での話し合いをたくさん重ね、イメージも出来上がってきている中ですが、よそ者の視点をもっと入れられないか? 今のまちづくりのイメージを外から若手に関わってもらえば、もっと魅力的になるのではないのか? と考えています。
●一般財団法人 楢葉町振興公社(福島県双葉郡楢葉町)
道の駅の情報発信プロジェクト! 双葉郡の玄関口でもある道の駅ならはの観光客数を増やすために、今の状況を分析し、集客に向けた情報発信をしよう!
2002年より、旅行・バス送迎・レンタカー事業を進めてきたウインズトラベル。復興が進むにつれ、変化していくニーズに従って、バス事業だけでなく、レンタカー事業や、飲食店事業(ホルモン・焼肉店)の運営など様々な事業を展開させています。今回、新たに古民家再生事業を行うことになり、宿泊施設に新しく生まれ変えようと考えています。今回のプロジェクトでは、この新たにつくる宿泊施設をどのように発信していくか、みなさんの力を借りたいと思っています。
●有限会社ウインズトラベル(福島県双葉郡楢葉町)
旅行会社の新規事業プロジェクト!古民家改装をした宿泊施設のオープンを目前に、サービス設計や発信を会長と二人三脚で行っていこう!
道の駅ならはは、2001年6月に福島県7番目に道の駅としてオープンしました。双葉郡の南端部に位置し、国道6号線の直ぐ側にあり、温泉施設も併設していたことから多くのお客さんが来ていた道の駅でした。震災後、約8年1ヶ月ぶりに「道の駅ならは」温泉施設、レストラン、売店が再開。2020年には物産館も再開し、全面オープンとなりました。来場する観光客を分析し、どのようなアクション・発信をしていけばいいか考えていきましょう。目指すは観光客30万人!