
「いわきの未来を考える交流拡大事業成果報告会 」を開催しました!!
3月7日(日)にいわきPITにて、「いわきの未来を考える交流拡大事業成果報告会」(主催:福島県いわき地方振興局、運営:タタキアゲジャパン)が開催されました。
新型コロナウィルス拡大防止のため、会場とオンラインの同時開催となりましたが、たくさんの方に視聴いただくことができました。
また、三重県尾鷲市から伊東将志さんをお招きし「地域のポテンシャルを生かした魅力的な地域づくり・人づくり」について講話いただきました。伊東さんの興味深いお話に会場全体が惹き込まれ、時間が足りないと感じるほどでした。
オンライン同時開催された当日の様子をレポートします!
「いわきの未来を考える交流拡大事業成果報告会 」概要
【開催日】2021年3月7日(日)13:30~16:00
【会 場】いわきPIT/オンライン開催
【内 容】成果報告:持続可能なコミュニティの形成(共生)
いわきの観光を盛り上げるための取り組み(交流)
県事業紹介:ふくしまチャレンジライフ推進事業
【講 話】講師:伊東将志氏
内容:「地域のポテンシャルを生かした魅力的な地域づくり・人づくり」
【主 催】福島県いわき地方振興局
【運 営】一般社団法人TATAKIAGE Japan
ふくしまチャレンジライフ事業紹介
「いわきチャレンジライフ2020」は、いわき地域でのお仕事体験やアクティビティ、現地住民との交流を通して「いわきで暮らす」体験をしていただき、移住を推進するプログラムです。
約2ヶ月の準備期間を経て、2020年11月にプログラムを実施しました。
▼プログラム概要
◾️実施期間:2020年11月
◾️参加人数:17名
◾️どこから参加:東京、神奈川、千葉、茨城など
◾️参加者の割合:学生7割、社会人3割
◾️コーディネーター:井出拓馬、下条由美子、古谷かおり
▼実施プログラム
◾️プチ漁師体験! [常磐沖]を漁船に乗って獲って食 べ尽くそう!
◾️農のある暮らしをお手伝い! 山や田畑に囲まれた自然の暮らしを体感できるプログラム!
◾️地域の魅力発信! 地域の人と町を巡り、MAPづくりをするプログラム!
◾️伝統「鮭の合わせ網漁」の お手伝い! 漁師さんや若手移住者達と触れ 合いながら、調理、販売までを味 わい尽くすプログラム!
◾️動画撮影講座付き! サイクリングで山・田園・海辺まで を走り抜けるプログラム!
▼参加者からの声
参加者たちからは、
・「文化の体験や地域の人たちとの交流を通して、この場所で何かしたいと意欲が湧いた!」
・「就職をする前に田舎暮らしを体験できてよかった」
という声が寄せられ、参加者自身の将来や生き方にまで視野の広がりができたようです。
その後も、自ら地域と連絡を取り合い実際にお手伝いに行った参加者がいたり、体験中に一緒に作った塩麹を参加者に送るなど、参加者とのつながりが生まれています。
今回のプログラムを通して、「いわきで暮らす」を体験することで、すぐに移住に結びつかなくても地域への関心や交流の第一歩になることが実感できました。プログラムの継続的な開催やつながりを持ち続けられるフォローを行い、これからも交流できるきっかけを作っていくことに期待します!
交流WG「持続可能なコミュニティの形成について」
交流WGでは、2020年度は「いわき観光研究会の自立化と仕組みの強化に向けた構想案の策定」をテーマに活動を行ってきました。
活動の中で、市民の意識調査にて「観光の振興」の満足度が低いことがわかり、メンバーそれぞれが感じている観光課題を洗い出し、その解決においてこのワーキンググループにに期待すること、やりたいことを共有。その結果、交流WGの大きなテーマを「まなび」にすることを決めました。
その上で、この土地ならではの地域資源を活かした「まなび」のある観光・交流コンテンツの企画・実施などいわき市の観光振興につながる事業を行う研究団体として、いわき観光研究会、改め「いわきツーリズムラボ(Iwaki Tourism Lab.)」を立ち上げました。
「いわきツーリズムラボ」の目的
1 .魅力ある情報発信による市内の観光資源の認知を底上げ
2.市民の観光交流に関するモチベーションアップ(観光交流に対する意識醸成)
3.観光の担い手育成
「いわきツーリズムラボ」は様々な業種・分野のプロフェッショナルが集まる『ギルド型』で運営します。すでに、SNSでの情報発信の開始、「観光」をテーマとしたオンライントークイベントを開催し、「面白かった!」「いわきの風土や歴史、そこに住む人々が観光資源なのだと気付かされた」など大きな反響がありました。
来年度以降は、新規メンバーを増やし、トークイベントや観光・交流コミュニティを運営していく予定。今後の活動に期待です!
▼交流WGメンバー
・リーダー:井出拓馬(福や)
・サブリーダー:宮本 英実 (MUSUBU/Demi)
・小山 いずみ(ゆにいく株式会社)
・小野 可菜子(FMいわき)
・緑川 隆之 (いわき観光まちづくりビューロー)
共生WG「持続可能なコミュニティの形成」
共生WGは、「持続可能なコミュニティの形成」をテーマに活動を行ってきました。
いわき市〜南双葉エリアで、隣り合って暮らす多様な人々が「新たなコミュニティーを形成できているのだろうか」という問いからコミュニティのあり方を考えます。
地域に関わろうとする人たちが直面している課題を深掘り。隣り合って暮らす多様な人たちが地域に心のつながりを感じられ、その地に積み重ねられてきた文化や生活史と、一人一人のやりたいこと・ライフスタイルとが少しでも重ねられる仕組みやきっかけ作りのための仮説を考えました。
そこで発案した事業構想案が下記の2案です。
①心のモヤモヤを可視化する自分自身の探求ツール「じぶん風土記」

心理的なケアにつながる「じぶん風土記」
②隣り合う両者を深堀りすることでやりたいことを形にする「やりたいこと深堀りキャンプ」

地域と個人との創造的な関わり合いにつながる「やりたいこと深堀りキャンプ」
今後、「じぶん風土記」をやってみたいという方や「深掘りキャンプ」の企画・開催を視野に入れながら活動を続けていきます。やってみたい!という方も募集中です。
▼共生WGメンバー
・リーダー:古谷 かおり
・サブリーダー:堺 亮裕
・松本淳(FiveStar)
・松本 丈(TATAKIAGE Japan)
・小山いずみ(TATAKIAGE Japan)
・山田 英莉(福島県いわき地方振興局)
・下條 由美子(いわき市田人町 移住者)
【講話】「地域のポテンシャルを生かした魅力的な地域づくり・人づくり」
三重県尾鷲市から夢古道おわせ支配人伊東将志さんをお招きし「地域のポテンシャルを生かした魅力的な地域づくり・人づくり」について講話いただきました。
伊東さんは尾鷲市で町の人口1万8千人に対し、年間20万人を集める観光施設を運営。町を次代へと繋ぐニュースメーカーとして、⻑期実践型インターンシップ事業や地域おこし協力隊中間支援事業を取り入れながらまちづくりを行っています。
「生まれ育った町から一歩も出ずに町のコトをずっとやっている」という伊東さんですが、そのお話は刺激に満ちていて、どんな課題も魅力へと変換してしまうアイデアと実行力があるのだと感じました。
伊東さんが経験を重ねてきた中で、「観光」は「体験」に変わってきているというお話がありました。見たり聞いたりすることよりも、体験を通して感じられることやつながりが求められているそうです。普段、私たちが暮らしている中で、自分達にとって普通と思えることの中に本当の価値はあります。いわきの「光」は何なのか、改めて一人ひとりが考えるきっかけとなるお話でした。
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今後もいわき地域の未来を見据え、文化や生活の中から魅力を深掘りし、地域の人たちを巻き込み、コミュニティーの広がりにも期待します。魅力あるいわき地域を創造していくための実りある成果報告会となりました。